ご案内:LIVING TECH協会のレポートについて
全国の一般生活者に向けた調査の認知・利用状況等の調査結果詳細は、LIVING TECH協会「スマートホーム市場動向レポート2026」にて詳しくご紹介しています。本稿ではその結果の一部を参照しつつも、主にRoomClipで実施したアンケートと投稿イベントに関して報告しています。一般調査の詳細はプレスリリースおよびLIVING TECH協会公式サイトをご覧ください。
調査概要
一般生活者向け調査
全国の10代〜60代の男女11,003名を対象にインターネット調査を実施。このうちスマートホーム所有者390名、非所有者392名に詳細調査を実施。調査時期は2026年5月。
RoomClipアンケート
20代〜60代のRoomClipユーザー398名を対象に実施。女性約89%。アプリ内通知からアンケートフォームへ誘導。調査時期は2026年6月。
RoomClip投稿イベント
「わが家の“スマート◯◯”」をテーマに、2026年5月25日〜6月23日に開催。投稿141枚、タグ578種類、コメント244件を分析。
日本のスマートホームは、さらなる普及を見据える岐路に
スマートホーム利用経験率が15%超に
今回、一般生活者におけるアンケートで「スマートホームを知っており、利用経験がある」と答えた人は15.1%にのぼりました。2023年の調査では、一般生活者のうち「スマート家電・スマートホームを所有している」と答えた人は13.0%でした。同一の設問ではないため、一概に伸長したと述べることはできませんが、引き続きスマートホームを認知し利用するユーザーボリュームはじわじわと水準を上げていると考えられます。
LIVING TECH協会は、プロダクトの普及過程を捉える際に参照される「キャズム理論」を踏まえ、15〜16%を、初期の利用者層(アーリーアダプター)からより広い層(マジョリティ)へ向かう過程に差し掛かっていると捉えています。今回の数値が「キャズムを越えた」ことを明確に示す指標ではありませんが、日本のスマートホームの普及は次の段階を意識すべき水準に近づいた、と捉えています。
利用者の86.4%は「満足」。しかし未利用者に伝わらないメリット
さらに、一般生活者におけるスマートホーム利用者に満足度を尋ねると、86.4%が「満足」以上と回答しています。家の中や外出先から操作できること、決めた時間に自動で動かせることなど、導入後の評価は高いことがわかります。
一方、未利用者に使わない理由を尋ねると、1位は「買うほど困っていない」の37.8%。利用者の高い満足度と、未利用者が導入の必要性を感じていない状況が併存しています。未利用者に利用のきっかけを促すには、そのメリットが改めて認知されることの必要性がうかがわれます。

日本での普及ヒントを得るコミュニティとしてのRoomClip。利用経験は一般調査の約2倍
スマートホームの利用経験について、同じ設問をRoomClipに実施した結果、一般調査 15.1%に対してRoomClip 31.0%という結果となりました。また、スマートホームと称される機器・設備に限らずアプリ対応家電の利用経験について尋ねた設問では、利用経験があると回答した割合は一般調査 24.0%に対してRoomClip 53%と、いずれも約2倍の水準となりました。設問設定がやや変わっても、2023年に引き続き、全国の一般生活者よりもRoomClipはスマートホームを利用するユーザーが多く存在する、普及が先行するコミュニティであるといえます。


RoomClipは、「住まいと暮らしのソーシャルプラットフォーム」を称する通り、住まい・空間づくりや暮らしの工夫への関心が高いユーザーが情報交換をするコミュニティです。これまでも、スマートホームに限らず、次の暮らしのトレンドとなるユーザーの取り組みを先行して発見し、報告して来ました。そんなコミュニティでいまスマートホームが積極的に活用される理由、活用されるシーンは何でしょうか?今回RoomClipで行ったアンケートと一般生活者へのアンケート結果の比較、および投稿イベントに集まった事例・コメントとそのデータからこれらのヒントを追います。
暮らしの改善に結び付くと、難しさも乗り越えて導入される
スマートホームを単なる技術でなく、暮らしの課題解決に繋がるものとして認知
一般およびRoomClipそれぞれのスマート家電所有者(一般調査 n=390、RoomClip n=213)に導入目的を尋ねると、暮らしのコミュニティのRoomClipではスマートホームが自分の暮らしの課題を解決するものであるという認知が深いことがわかります。導入目的について、一般調査では「スマートホームに興味があった」が42%であるのに対し、RoomClipは35%と下回る一方、RoomClipでは「家事の負担を減らす」が50%(一般調査44%)、「照明で快適な室内にする」が36%(同29%)、「家事を効率化する」が27%(同6%)、「リモコンを使わずに操作する」が24%(同14%)、「家族やペットを見守る」が21%(同11%)など、暮らしの中の具体的な目的を挙げる割合が上回ります。スマートホームの普及率の高さには、新しい技術そのものへの興味より、日々の暮らしで解決する手段として認知されていることが肝要であることがうかがえます。
なお、一般調査でも、未利用者の37.8%は使わない理由として「買うほど困っていない」と回答しています。一方、困りごとを尋ねた別の設問では「玄関で鍵を出すのが面倒」30.1%、「出かけたあと、電気を消したか・鍵をかけたか不安になる」23.0%などが挙げられ、顔・指紋・暗証番号で解錠できるスマートロックの使い方を示すと44.1%が「使ってみたい」と答えました。これらは別々の設問であり、提示方法だけを変えた比較ではありません。ただ、「困っていない」という回答の内側にも、製品と結び付いていない小さな困りごとがあり、具体的な生活場面を示すことで利用への関心が生まれる可能性があります。
目的の解像度が高ければ、難しくても「がんばって」導入
同じく一般およびRoomClipのスマート家電所有者にスマートホーム利用における課題を尋ねると、これも明快に差が現れる回答があります。一般と比べRoomClipで回答の傾向が目立ったのが「設定が面倒・難しい」40%(一般調査26%)、「機能を使いこなせない」27%(同12%)、「異なるメーカー間の連携が手間・難しい」22%(同11%)といったもの。導入前後の設定やその後の活用に関して、利用経験があるからこその解像度の高さが伺える課題が目立ちました。
RoomClipはユーザーの多くが女性で40代前後のファミリー世帯が占め、特定のIT職に従事している傾向があるわけでもないため、スマートホームに関する習熟度が一般より上回るという面は特にありません。解決したい暮らしの課題が明快であるからこそ、例え知識に自信がなくても、手間をかけてでもがんばって導入する。スマートホームから得られるメリットへの期待がモチベーションとなることがうかがえます。
使用しているスマートホーム機器にも表れる、明確な暮らし改善への目的意識
また、実際に使用している機器を尋ねると、これにも特徴的な差が現れるカテゴリがあります。余暇時間の充実に寄与する映像機器の所有率が一般調査が上位となる中で、RoomClipではスマート照明、ロボット掃除機といったカテゴリが目立ちます。空間の光を整える、毎日の家事を減らすなど、暮らしのストレスや手間を軽減する目的でスマート家電が取り入れられている示唆がここにも現れています。
心地よさ、安心、意識の解放。投稿が映す、スマートホームの価値の広がり
ここまでのアンケートから見えたのは、スマートホームを暮らしの具体的な課題と結びつけて捉えられることが、導入のモチベーションになるということです。目的が明確なら、設定や連携の難しさも、必ずしも決定的な障害にはなりません。では、RoomClipユーザーは、スマートホーム設備やスマート家電を実際にどのような暮らしの改善に繋げているのでしょうか。また、その実感はコミュニティの中でどのように共有されているのでしょうか。投稿イベントに集まった事例とデータから、その具体を見ていきます。
2026年の投稿イベント「わが家の“スマート◯◯”」には、141枚の写真と244件のコメントが集まり、付けられたタグは578種類にのぼりました。さらに、同じテーマで実施した2020年、2023年、2026年の投稿を比較しました。写真やコメントに表れた具体的な使い方と、語られるテーマの変化を重ねながら、スマートホームの価値の広がりを追います。
ラインナップの充実が進むスマート照明がかなえる、好きと便利さ両立した「心地よさ」
RoomClip内のアンケートでスマートホームの利用目的の第2位の選択肢として「照明で快適な室内にする(36%)」にのぼり、その手段としてRoomClip内で特徴的に所有率が高い家電のカテゴリ(40%)として挙がった「スマート照明」。実際の暮らしではどのように活用されているのでしょうか。投稿イベントを追うと、単にスマート化の利便性だけでなく、インテリアとしてもかなえたい暮らしの姿を実現できるアイテムであることから人気なことがうかがえます。
投稿では、「お気に入りのペンダントライトをスマート電球化」「既存の照明設備をスマートリモコンで音声操作対応に」「好みのインテリアに馴染む、3Dプリンターで自作のスマート照明」というように、インテリアの印象を置き換えることなく、お気に入りの空間はできるだけそのままにスマート化のみを実現する事例の割合と人気が目立ちました。近年スマート照明は、以前からスマート照明に取り組むメーカーに加え、新興メーカーのラインナップ拡大、製品の意匠性向上、また、大手インテリアや家電メーカー・SPAブランドの参入などによる、幅広いデザインと価格帯のラインナップの充実により、照明のスマート化のためにインテリアを妥協せず導入することが可能となったカテゴリでした。自分にとって心地よい見た目の空間を維持したまま、操作のストレスも少ない、インテリア面も機能面も両立した「好きな空間」のためにスマートホームが活用できる。RoomClipユーザーが求める暮らしの質向上がわかりやすく実現されたカテゴリーの代表例といえます。
投稿イベントでも、スマート照明へのコメント内の言及率は、2020年の5.2%から、2023年の8.2%、2026年の12.8%へと一貫して上昇が見えています。
今の住まいや好きなインテリアを生かしたスマート照明の取り入れ方
鍵の手間をなくすスマートロックが生む、防犯・見守りの「安心」
投稿イベントでのコメント言及率が上昇を続けているスマートホーム機器のカテゴリとして、もう一つ代表に挙げられるものがスマートロックです。RoomClipでの投稿言及率は2020年の0.8%から2023年に4.6%へ伸び、2026年も5.0%。急増した2023年以降も、継続して語られるテーマとなっています。アンケートでも、スマートロックはRoomClipに限らず一般においても、高い所有率を示しているカテゴリですが、投稿からその導入を後押しする背景がうかがえます。
鍵を取り出さずに玄関を開ける、外出後に施錠を確認する、子どもの帰宅を知る。スマートロックは、毎日の小さな手間と、戸締まりへの不安や家族の帰宅を気にかけ続ける負担を同時に減らします。スマートロックはそのカテゴリの性質上、その便利さと安心のエピソードが同時に発信されやすいことで、暮らしの改善メリットが具体的に認知されやすいとも考えられます。

「スマートホーム」に対するニーズの多様化とライフスタイル化が伺える、特定のブランドへの言及
コメント言及率の変化に目を落とすと、従来から高い言及率を示すエコシステムのキーワードである「Alexa」の他に、1つの特定のブランドの著しい上昇が目立つことにも気がつきます。後付けのアイテムで多様なスマートホーム機能を実現するプロダクトを多数展開するブランドである、「SwitchBot」に関する投稿です。投稿イベントにおけるSwitchBotの言及率は2020年の2.8%、2023年の4.6%、2026年の9.2%と続伸。2026年には「SwitchBotのある暮らし」というタグも初めて利用例が確認され、SwitchBotの導入がライフスタイルの一つとしても受け入れられている示唆が得られます。
投稿では、スマートロックやスマートリモコンなど単体の機器の活用のほか、センサーなどを組み合わせ、自宅の見守りや照明の自動化などといった複数機器の利用事例が目立ちます。スマートホーム化によって、個々の暮らしの課題やルーティンに最適化することが可能と認知される発信に富んでいるのがSwitchBot周辺の特徴といえます。
機器の連携による自動化は、「意識の解放」に繋がる喜びの声に
SwitchBotの普及も後押しする、複数機器の連携による操作の「自動化」は、SwitchBotに限らずスマートホームの利用メリットとして言及率が高まっている話題です。投稿イベントのコメント内で言及された操作方法について分類した集計結果を参照すると、タイマーやセンサー、条件設定などを活用した「自動化」の投稿言及率は、2020年の11.3%、2023年の18.7%、2026年の22.7%と他の操作方法では見られない継続的な増加を示し、操作方法の中でも第一位となる「スマホアプリ操作」に迫る勢いです。「機器連携」への言及も2.8%から8.5%と続伸しています。住まいのスマート化をテーマに投稿を募った際に、ユーザーが発信したくなる話題はただスマホで動かせるといった操作の目新しさから、機器に任せて自分の暮らしを整えることの喜びをシェアする段階へ変化しています。
どのような自動化や機器連携が実際に投稿で実践されているかをピックアップすると、入眠の流れに応じて照明を変化させつつ人の動きに合わせて階段を照らしたり、朝の目覚めに合わせてシェードを開けて自然光を取り込んだり、音声操作で家電を動かしたり、などが代表例として挙げられます。これらの投稿の中でコメントで言及されているのは、ただ操作の手間が減ることだけではありません。睡眠など自分の習慣に応じた動作や、さらに自然な目覚めを実現するといった、毎日の細かな操作や、それを意識し続ける負担から解放されることが喜びの声として添えられています。スマートホームがもたらす技術の価値が、個々のユーザーによって様々に言語化されているのです。
階段とトイレ、脱衣所には人感センサーを設置して、近づくと自動点灯です。
毎日繰り返す操作を、生活の流れに合わせて機器へ任せる
投稿全体に広がる、多様な「暮らしの質」向上ニーズ
投稿イベントのコメントについて、言及された用途テーマについて分類した集計結果を参照すると、ここでもこれまでピックアップしてきた話題に相関するテーマの上昇が目立つことがわかります。2020年から2026年で投稿率の上昇が目立った「快適・時短・面倒回避」「防犯・施錠・見守り」「節電・省エネ」はいずれもピックアップしたスマート照明やスマートロック、機器連携の自動化によって実現できる用途として主なものであり、スマートホームに期待される役割は多様に分岐していることが見受けられます。
ニーズは広がりつつも、その喜びを発信する投稿を参照すると、1つの共通する印象を感じます。例えば睡眠においては、快適性や時短に繋がる実現をするための導入機器や設定の工夫は人それぞれでありながらも、いずれにおいても「起床のリズムを整えたい」「深い眠りを得たい」「自然な目覚めを得たい」など、いずれも「睡眠の質を高める」ことをゴールとしています。スマートホームは、単なる利便性を享受することが共有されるフェーズから、暮らしそのものの質=QoLを向上する手段へと役割を広げているといえるでしょう。
睡眠や生活リズムを整える、具体的な使い方も投稿されている
普及のヒントは、気持ちの変化につながるエピソードで伝わること
2026年の投稿から見られた、多様な暮らしの質向上が伝わる循環
今回のアンケートと投稿イベントから見えたのは、2026年時点のRoomClipでは、スマートホームの導入が、暮らしの具体的な改善と質の向上に強く結び付いていることです。照明の調整にいたるまで好きな空間をつくる、操作性の多様な鍵で防犯や家族への不安を減らす、機器の連携で毎日の習慣を意識しなくてよい状態をつくる。スマートホームから得られる価値は、操作の利便性にとどまらず、心地よさ、安心、意識の解放といった気持ちの変化に繋がったエピソードで、より具体的に語られるようになっています。
序段の一般調査でも見たように、未利用者が自分では「買うほど困っていない」と考えていても、スマートロックが役立つ具体的な生活のシーンと気持ちの変化が結びつくエピソードを知ることで、利用への関心が生まれる期待があります。物理的な鍵が不要になるという機能性だけでなく、鍵を探さなくてよい、子どもの帰宅がわかるといった暮らしの変化が示されて、機器と自分のニーズが結び付きます。
コミュニティではそれをユーザーの発信として受け取った人が共感や憧れを持ち、自分の家に置き換えて実践されることで、その普及のサイクルが生まれました。次のユーザーの実践が、また新しいユーザーにつながる投稿として共有される。全く同じ使い方がそのまま再現されるのではなく、それぞれの暮らしに合う形へ応用される様子が伴うことで、各ユーザーの「自分の暮らしでも役立てられそう」という認知が形成されていきます。
共感できる課題にハマるユースケースの充実が、買い替えの延長にとどまらない導入の入口に
スマート家電所有者に今後購入したい機器を尋ねると、一般調査ではテレビやエアコンなど、既存家電の買い替えの延長で選びやすいカテゴリーへの関心が高くなりました。一方、スマートホームの導入割合が高いRoomClipでは、スマートロック、スマート照明、ロボット掃除機といった、新しい暮らしの工夫としてスマートホーム機器を加えるカテゴリーへの関心が相対的に高くなっています。RoomClipで充実する様々な該当カテゴリの投稿が蓄積されていることが、次のRoomClipユーザーにとって新しいカテゴリーの機器を、自分の暮らしと結び付けて捉えやすくなっていると示唆されます。
共感できる困りごとに該当するユースケースが生活者のタッチポイントに充実することで、導入のモチベーションは既存の家電の置き換えといった日常生活の延長線にとどまらず、複数の導入の入口をつくることができるといえるでしょう。
導入の壁を下げるにとどまらず、越えたいと思える動機づくりの必要性
設定や機器連携を簡単にすることは、スマートホームを利用できる人の裾野を広げるために当然今後も必要です。一方、今回のアンケートでは、RoomClipユーザーは設定や使いこなしの難しさを一般より多く経験しながら、それでも具体的な暮らしの改善の目的意識が明快となっている結果としてスマートホームを導入していることがわかりました。簡単さは導入時の障害を小さくしますが、それだけで機器を利用する因果となるわけではないことは注目すべきポイントです。
ポイントは繰り返しますが、多少の難しさがあっても試してみたいと思える、共感や憧れを伴ったユースケースが伝わることと捉えられます。今回見てきたスマート照明、スマートロック、自動化も、機器や設定だけを切り離して語るのではなく、導入で目指したかったゴールや得られた気持ちの変化までがエピソードとして発信されることで、導入モチベーションの高い次のユーザーを拡大する結果が示唆されました。
投稿が生まれる背景から業界に示唆される、ニーズの芽を発見する視点
今回発見された注目のユースケースやテーマに限らず、各カテゴリのプロダクト・サービスに関わる業界関係者にとっては、生活者がどこに価値を感じ、どのような言葉でその変化を語り、次のユーザーに再現されるのかのモデルを俯瞰的に捉えることが役立つでしょう。すでに古くから存在する機器や機能についても、まだ十分に語られていないのであれば、生活者とともにエピソードを引き出し、共有できる場や接点をつくる。共感できる利用場面へ触れる機会を増やすことが、次の導入を後押しします。新しい製品や機能を増やすことだけが、さらなる普及への答えではないともいえるかもしれません。
今回の投稿イベントでは、全体としてはまだ少数ながら、それぞれの家庭の事情や生活習慣に合わせ、複数の機器やサービスを組み合わせた特徴的な使い方も見られました。既存のカテゴリーやあらかじめ想定された使い方だけでは捉えきれない、さらなる個別最適化へのニーズが生まれていることもうかがえます。社会の変化に応じて、スマートホームに求められる役割も変わっていくトレンドの兆しとなり得る事例ともなり得ます。
生活者のリアルな投稿というユニークなデータソースを活用するRoomClip住文化研究所としては、先行して暮らしの中で注目される事例を見つけ、そこに共通する課題や価値を読み取り、業界関係者様をはじめとするより多くの人が触れられる形で共有していくことが役割と考えます。一つのエピソードが共感や憧れを生み、新しい実践へつながり、その実践が再び発信される。この循環を育てることが、今後の日本におけるスマートホームをさらに広げる原動力となるでしょう。
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